📅 2025-11-07 📰 旅行業界レポート

年末年始の旅行予約が過去最高水準に、オーバーブッキングリスクへの警戒呼びかけ

年末年始の旅行予約が過去最高水準に

JATA調査で明らかになった予約集中の実態

2025年11月7日、日本旅行業協会(JATA)は、2025年度の年末年始期間(12月28日~1月5日)における旅行予約状況について調査結果を発表しました。国内旅行、海外旅行ともに過去最高水準の予約数を記録しており、宿泊施設や航空便の予約が集中していることが明らかになりました。

調査によると、国内の主要観光地における宿泊施設の予約率は、すでに80%を超えている地域も多く、特に北海道、沖縄、京都などの人気エリアでは満室状態が続いています。海外旅行についても、ハワイ、グアム、台湾、韓国などの近距離リゾート地への予約が急増しており、航空券の価格も例年より高騰傾向にあります。

こうした状況を受けて、JATAは消費者に対し、予約確認の徹底とオーバーブッキングリスクへの注意を呼びかけています。特に、複数の予約サイトで同時に予約を行う「ダブルブッキング」や、予約確認メールの未着によるトラブルが増加する傾向があるため、予約完了後は必ず確認書を保管し、出発前に宿泊施設へ直接確認することを推奨しています。

大手旅行代理店のJTBは、「年末年始は予約が集中するため、システムエラーやオーバーブッキングが発生しやすい時期です。予約後は速やかに確認を行い、万が一トラブルが発生した場合は早急にカスタマーサポートへ連絡してください」とコメントしています。

消費者庁も、予約サイト利用時の注意事項をまとめたガイドラインを公開し、トラブル防止に向けた啓発活動を強化しています。旅行者は、余裕を持った予約と確認作業を行うことが重要です。

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旅行業界レポート
公開日
2025-11-07